大学受験

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大学受験合格体験記 東京大学理科1類 A

数学:予備校のテキスト 過去問(1986年まで)
10月いっぱいをめどに基礎知識の体系的な理解を心がけました。これのヒントを与えてくれたのは予備校の先生でした。高校数学のあらゆる定義・定理・解法を、自ら書いて人に説明できるくらいまで理解・記憶しました。理解だけではだめで記憶も同時にしなければならないことを途中から意識することで、後々の過去問演習のときにきちんと基礎事項が頭の中に整理された状態で残すことができ、うまくつなげられました。
あとは、ひたすら過去問演習をしました。間違えたら、何が原因で間違えたのがを常に自己分析するよう心がけ、できるだけ全範囲の問題に時間さえあれば解けるのだというレベルまで持っていけるように、苦手範囲・苦手意識をできるだけなくすように演習を繰り返しました。解けないときに、問題の見方を変えるといった訓練も本番で効果を発揮しました。
予備校のテキストは思考過程が短く、計算過程も短く、あまりにも本番とはかけ離れていたので、解けていても過信はしませんでした。大して役に立たないものでした(基礎事項の確認に使いました)。大学への数学新数学演習にも少し手を出しましたが、同様で、あまり対策にならないと感じ、すぐ不採用としました。
ほぼ全分野解けるようにすることで、原則的に最初の問題から解いていき、30分たっても見えなかった場合には次にうつりといった方法をとったため、問題選びに失敗しなくなり、毎回最低でも5割はいくようになり精神的に楽になりました。解けなくても問題解決の大筋はあっている答案を書こうと心がけ、そのための問題のアプローチの仕方を考えることで、解けなくても部分点を確実にもらえるようになりました。

予備校のテキスト・1990年以前の東大の過去問は本番とまったく傾向が違い、前者はレベルが低すぎ、後者は空間図形のレベルが高すぎで問題数が多すぎ、結局足を引っ張られました。

物理:理論物理の道しるべ 難系 z会通信教材前期ハイレベル物理 東大オープンの過去問 予備校でのテストゼミ 過去問(1990年くらいまで)
 
物理も数学と同様で、法則を定性的に説明できるよう、また定性的に理解しにくいところは高校数学の範囲で定量的に証明できるよう、基礎知識・理論の整理に勤めました。数学で得たヒントを物理に応用しました。タネ本は道しるべですが、道しるべで説明が大雑把なところは、z会のハイレベル物理を参照したところ、痒いところに手が届きました。力学、電磁気学、波動はこれでほぼ完璧に理解しました。熱学は、今年は分野的に出ないであろう年だったので、基本事項を理解し、一通り問題が解ける(あまり難解な分野ではなくこのレベルまで達するのは意外と容易でした)ようになったところで、勉強のペースを緩め、他の三分野に時間を割きました。
あとは、ひたすら過去問演習と東大形式の模試の演習に走りました。直前期はやる教材が尽きたので、2月から難系をはじめましたが、京大の誘導形式の問題が多数含まれており解き続けた結果、思考過程の長い東大の問題に息切れを感じるようになり、すぐに中止して思考過程の長い問題を選択してやりました。といっても数はそんなになく、値段の割りにあまり得るもののない教材でした。結局本番では、何とか満足のいく点数を取れました。

化学:予備校のテキスト 過去問(96年くらいまで) 東大オープンの過去問

予備校のテキストをタネ本に、理論では、分野ごとに一通りの問題を解いた後、それらに共通して問われていることを分析し、知識を引き出しやすくするように頭の中で表にまとめました。とくに気体の法則、化学平衡に威力を発揮しました。 有機は予備校のテキストで基本事項を完璧にし、一通りの形式の問題をこなしました。基礎事項の記憶に力を入れた分野でした。無機化学は、過去問を分析したところ、化学反応式や物質の性質だけではなく、反応原理を問われていることから、それを意識して記憶しました。あと、わからないところは予備校の先生に質問しました。これは今年の本番の第二問T(銅めっき)で役立ちました。高校範囲外の題材にも臆することなく、自分の持っている知識から反応原理を推測することができ、結果満点(10点)近く稼げました。

9月いっぱいをめどの基礎事項を一通り終えたところで過去問演習・東大形式の模試演習に入りました。ここで気づいたのが、問題のレベル自体は数学、物理と比べて、要求されている思考力がそれほど高くないということです。ただ、こまごまとした計算が非常に多く思考の過程で何をやっているのか見失ってしまうことが多かったので計算スペースにきちんと整理し、今何をやっているのか、何をもとめているのかをきちんと意識して解けるように工夫しました。

ただ、理論・無機をメインにしたため、本番でこれらが難化し、時間をとられ、易化した有機化学がほとんど解けませんでした。理論・無機をメインにしたのは根拠があるのですが、両方とも難化し時間を食ってしまった場合、スタンスを変えて有機を解くといった柔軟性が足りませんでした。